虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
地下鉄駅一体型の都市再開発
超高層・超高難度なファサードに技術力で貢献
- 所在地
- 東京都
- 竣工
- 2023年7月
- 用途
- 事務所・店舗・ホテル・情報発信拠点・駐車場 等
- 階数
- 地下4階、地上49階、塔屋1階
- 担当範囲
- メインファサード(垂直面・順勾配・逆勾配)、ファネル部、SKYBOX・MEPBOX、塔屋、その他
東京中心部の大規模都市再開発プロジェクト
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーは、東京メトロ日比谷線・虎ノ門ヒルズ駅とともに再開発された、地上49階建て、高さ約266mの超高層タワーです。3層吹き抜け空間の「ステーションアトリウム」や、最上階を含む複数フロアに設けられた情報発信拠点「TOKYO NODE」、超高層階まで勾配した外装デザインが特徴です。
YKK APは、メインファサードの垂直面・順勾配・逆勾配、ファネル部、SKYBOX・MEPBOXのユニタイズドカーテンウォール、メインエントランスのノックダウンカーテンウォール、塔屋部施設のセミユニットカーテンウォールなどを担当。超高層プロジェクトにおいて例のない、外壁の勾配を階段形状で構成する難易度の高い意匠を、ユニタイズドカーテンウォールにより具現化しました。
高い設計技術と数々の実大性能試験
階段形状の勾配面を含む難易度の高い外装を、ユニタイズドカーテンウォールで実現するためには、ユニット同士のジョイント部分の創意工夫が不可欠です。階高により変化する段差に追従可能な、独自の補強を内蔵した枠構成により、要求される強度と高い水密性能をもったファサードを実現しました。
メインエントランスの両脇にあるファネル部では、傾斜面と勾配面の取り合いのコーナーとなっており、傾斜面のガラスが台形という難条件が重なりましたが、高い設計技術により、意匠要望を変更することなく実現しています。
製品性能を実物で確認をする実大性能試験においては、階段形状の順勾配に加え、垂直面との取り合いとなる設計難易度の高いコーナー部も再現し検証。耐風圧性能・水密性能・層間変位追従性能の各種試験、実験体解体検査による詳細な検証を経て、要求性能を十分に満たしている製品であることを立証しています。
建物全体の高い環境性能にも貢献
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーは環境面において、オフィス・商業施設部分では、「LEED」の新築テナントビルを対象とした建物単位の認証「BD+C(CS)」カテゴリーにおいて、最高ランクのプラチナ予備認証を取得。
建物全体で高い環境性能が求められる中、外装にはLow-E複層ガラスの採用、スパンドレル部への断熱材組込みによる高断熱化により、環境負荷低減の一翼を担いました。
高性能・省施工を可能にする「ユニタイズドカーテンウォール」により、高度で多様な機能とデザイン要求を満たし、大規模プロジェクトに貢献しました。
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