天神ビジネスセンター

複雑な凹凸デザインを省施工で実現
乾式のオープンジョイントで高い水密性も確保

所在地
福岡県
竣工
2021年9月
用途
事務所・店舗
階数
地下2階、地上19階、塔屋2階

福岡市が推進する再開発プロジェクトの第1号プロジェクトであり、天神地区の新たなランドマークとなった「天神ビジネスセンター」。YKK APは、凹凸形状のファサードを含む全面カーテンウォールを担当しました。


最大の特徴は、外壁がガラスのマス目毎に雁行する通称「ピクセルカーテンウォール」です。シンプルな構成を追求したYKK APは、垂直面ユニットの上下枠と軒天ユニットの枠を45°の斜め枠形状とすることで、単純なユニット構成で取合いを成立させ、平面・断面ともに凹凸で形成されるファサードデザインをユニタイズドカーテンウォールで提案し、乾式のオープンジョイントで具現化しました。複雑な形状ながら乾式のオープンジョイントに統一することで、建物全体の高い水密性を実現しました。

LED照明が内蔵される軒天においては可動窓を提案し、施工方法からメンテナンス方法に至るまで、品質を保つための試作・施工検証・作動確認・改善を繰り返しました。1~4階は吹抜構造で、5階から吊られた鉄骨フレームで支えられています。大地震時の鉄骨の変形に伴う、各カーテンウォールユニットに生じる変形やねじれについても検証を行い、安全性を確認しています。


外装カーテンウォールの全部位は、あらかじめガラス・部材を組み込んだ工場完成品「ユニタイズドカーテンウォール」を採用。高品質かつ省施工を実現しています。

Photo: Tomoyuki Kusunose

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