OUE Downtown Tower 1
築40年以上の高層ビルの外装をリニューアル
建物使用者の負荷を最小限に解体・施工を実現
- 所在地
- シンガポール
- 竣工(改装工事)
- 2017年3月
- 用途
- 事務所・サービスアパートメント
- 階数
- 50階
- 改装担当範囲
- 7階〜50階、塔屋部
メインコントラクターとして
解体から施工まで
OUE Downtown Tower 1は、シンガポールのビジネス街に位置する、1975年竣工の歴史ある高層ビルです。世界的なトレンドを反映し、ビジネス地区に住宅、ホテル、創造的なライフスタイル施設などを組み入れることで、活気のある複合用途地区への変革を推進するシンガポール政府の政策に基づき、40年以上の歴史を持つOUE Downtown Tower 1は、その一部をサービスアパートメントへと用途変更。外装も現代的デザインのカーテンウォールにアップグレードし、新たなビルとして生まれ変わりました。
YKK APは、外装改装工事のメインコントラクターとして、新しいカーテンウォールの設計、製造、施工に加え、既存外装の解体および撤去を実施しました。
建物使用者への影響と
安全に配慮した施工計画
外装改装工事は、建物が使用されながら進められるケースが多く、より一層の安全配慮に加えて、建物使用者の日常業務への影響を最小限に留める施工計画が不可欠です。また、既存外装解体過程で発覚する課題に対して、迅速かつ柔軟な対応が求められます。
本プロジェクトでは、工事によるノイズへの配慮が重要視されました。YKK APは、既存外装の解体・撤去、新設ブラケットの設置、カーテンウォールの施工など、一連の作業をノイズ発生のリスクに応じて分類し、特に騒音が避けられない作業は夜間に実施することで対応。時間帯を調整した施工計画により、建物使用者の日中業務への不便や不快を軽減しました。
また、新設のカーテンウォールは外部アクセスのみで施工が完結できるように設計し、内部アクセスが必要となる作業を既存窓の解体・撤去などの最低限に抑えることで、建物使用者への影響を最小限に留めました。
さまざまな躯体状況にも柔軟に
対応し、迅速・安全に施工
既存の躯体や外装詳細を示す図面や情報が十分に揃っていない中、詳細設計に先駆けて躯体形状の調査を実施したほか、既存外装の解体工程で明らかになる躯体状況に柔軟に対応するため、躯体誤差を広範に吸収できるよう、リバーシブルなブラケットを設計。再製作によるダウンタイムのリスクも低減しました。
YKK APは、外装改装工事のメインコントラクターとして、オーナーやアーキテクトと直接向き合い、デザイン要望だけでなく、建物使用者入居階の工事スケジュール調整や各関係当局への申請など、プロジェクト運営上の細かな要望にも丁寧に対応しました。
あらかじめガラス・部材を組み込んだ工場完成品「ユニタイズドカーテンウォール」が省施工と高品質を実現し、建物に新たな価値をもたらします。
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