CapitaSpring
アーキテクトのイメージを深く理解し
設計・製造・輸送・施工が連携して高いレベルで具現化
- 所在地
- シンガポール
- 竣工
- 2021年11月
- 用途
- 複合商業施設
- 階数
- 地下1階、地上51階
シンガポール中心地のオフィス街に建つ「CapitaSpring」は、国内2位の高さ280mを誇る地上51階の複合ビルで、オフィス、サービスアパートメント、商業施設などを擁しています。
約38,000本もの植栽に囲まれた「Green Oasis」や屋上庭園「Sky Garden」をはじめ、建物全体に緑化空間を設けており、建築物環境性能指標「BCA Green Mark」最上位の「Platinum」を取得しています。
CTBUH(高層ビル・都市居住協議会)が主催する「CTBUH Awards 2023」では、高層建築において再現可能で革新的な方法を提供し、建物使用者・居住者の生活を向上させる建築用システムを称えるSystems Award 部門で「Award of Excellence」を受賞しました。
YKK APは、アーキテクトの抱く外観イメージを深く理解し、技術的かつ美的に高いレベルで具現化。建物各部位での性能要求を包括的に理解したうえで、各々の部位における外装システムに「縦フィン」をどのように関連付けていくか、設計段階から検討していきました。
足元から頂上まで連続する縦フィンの途中に、緑を垣間見せる湾曲した「ポケット」では、実物大のアルミ押出型材にて曲げ加工の試作・検証をおこない、早期段階で縦フィンおよび関連部材・部品のコンセプトを決定。オフィス、サービスアパートメント部においては、大型縦フィンを主要構造材として用いることで、カーテンウォール見込み寸法を最小化し、室内有効スペースの確保に貢献しました。
建物頂部のガーデンに面する縦フィンとガラスルーバーからなる外装システムでは、作業足場と建設工期の制約から、工場でのユニット化が必須条件でした。約550セットの内、ほぼ半数が湾曲部を持つ異形モジュールであり、意匠要望によりガラス以外に水平材を設置不可という高難易度でしたが、設計・製造・輸送・施工を通じた創意工夫により効率的なユニット納品を実現しました。
あらかじめガラス・部材を組み込んだ工場完成品を現場に納品するYKK APの「ユニタイズドカーテンウォール」が、高品質かつ省施工を可能にしました。
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