環境経営
基本的な考え方
環境経営は、この地球で事業を営む上での責任です。YKKグループは、1994年に「YKKグループ環境宣言」を制定し、事業活動の全ての領域で環境活動に取り組んでいます。
YKKグループ環境宣言
恵み豊かな地球環境を守り、健全な姿で次世代に伝えることは
今や人類共通の最重要課題と認識されています。
YKKグループは、『地球にやさしい企業』を目指し、
「環境との調和」を事業活動の最優先課題として取り組み、推進することをここに宣言します。
YKKグループ環境ビジョン2050
YKKグループ全体でさらに高いレベルの環境経営を実現するため、2019年4月、環境への取り組みの長期的な方向性を示す「YKKグループ環境ビジョン2050」を策定しました。「気候変動への対応」「資源の活用」「水の持続的利用」「自然との共生」という4つの項目それぞれに対して、2050年の将来予測とめざす姿を踏まえ、YKK APの環境政策における重要課題の抽出、特定と環境行動計画への反映を行っています。
地球規模で起こっている気候の変動は、地球上に住むあらゆる生物にとって重要な問題となっています。この問題に対応することは社会の構成員としての責務であるととらえ、CO2をはじめとした温室効果ガスの削減や気候変動への適応に取り組みます。
水は生命維持やあらゆる産業にとって欠かせない資源である一方、国や地域によって利用できる量や質が大きく変化します。社会との共存共栄を目指すわれわれにとって、地域と共に水資源を持続的に利用することは重要な課題であるととらえ、取水量の削減や排水の環境負荷低減等に取り組みます。
ファスナーや窓をはじめとした商品を作るメーカーとして、その材料となる各種の資源は不可欠な存在です。将来世代にわたり、われわれの商品を安定して提供していくためにも、限りある資源を最大限有効に活用するとともに、ライフサイクルを通じて発生する廃棄物を資源とする活動に取り組みます。
大気の安定や水の浄化、食料の提供、レクリエーションの場など、自然は豊かな生活に欠かせない存在です。将来世代にわたり、豊かな生活を残すため、自然保護や環境負荷の低減等に取り組みます。
環境への取り組み
YKKグループとして策定した、環境への取り組みの長期的な方向性を示す「YKKグループ環境ビジョン2050」のもと、YKK APは、2050年のあるべき姿として、「事業活動におけるライフサイクル全体を通して"環境負荷ゼロ"を実現」を掲げています。
2021~2024年度の中期環境政策では「気候変動」「資源循環」「水」「生物多様性」の4つの環境課題解決への貢献をめざし、バリューチェーン全体で環境目標を設定し、取り組みを進めています。
推進体制として、社長を委員長とする「YKK AP環境政策委員会」が経営視点での環境方針・戦略の策定、承認を行い、その方針に従って「YKK AP環境委員会」が営業・開発・技術・製造・管理・海外部門への環境政策の落とし込みを行っています。
また、環境政策の進捗や環境コンプライアンスの確認として、内部環境監査を毎年実施するとともに、国内全体と海外11拠点でISO14001の認証を取得し、環境管理レベルの継続的な向上を図っています。
TCFD提言に基づく情報開示
YKK APは、2019年度から気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD:Task Force on Climate-related Financial Disclosures)に賛同しています。気候関連リスク・機会の両面において事業や財務に与える影響をシナリオ分析し、経営戦略に反映しています。
特に、サステナビリティ課題は社長を議長とする「ESG全体会議」によって全社の視点から方針を策定した上で、関連部門、国内外のグループ会社に展開し、部門横断的な活動を行っています。「ESG全体会議」の中で環境分野を管轄する「環境政策委員会」は、社長を委員長としており、経営視点で気候変動を含む環境方針・戦略を策定・承認し、進捗状況を確認しています。その環境方針・戦略を「環境委員会」が国内外の製造・営業拠点へ展開し、相互内部環境監査で実施状況を確認しています。
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