ビル低層集合住宅向け アルミ樹脂複合窓 「エピソードNEO-LB」発売
~断熱性・防露性向上 と 集合住宅でも進むZEH化への対応~
YKK AP株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 秀充)は、ビル低層集合住宅向けに高断熱のアルミ樹脂複合窓「エピソードNEO-LB」を2018年1月から順次発売し、低層集合住宅市場の窓を高断熱化へ一気にシフトさせていきます。
2014年のエネルギー基本計画では、2020年までに標準的な新築住宅でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を実現、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指すという政策目標が設定され、戸建住宅では、窓の断熱化が進むなど省エネルギー化が急速に促進されつつあります。
一方、ビル集合住宅(マンション)は、住戸が隣接して外気に接する割合が少ないことや、コンクリート躯体の高気密性などから、窓の断熱化が進んでいませんでしたが、ここに来て国による集合住宅向けZEH支援策の新たな枠組みが検討されるなど、窓の高断熱化への要望が加速しています。
そこでYKK APは、より窓の高断熱化ニーズの高い低層(LB=Lowrise Buildings)集合住宅向けに、高い断熱性を持ちながら、お手頃な価格を実現した「エピソードNEO-LB」を発売します。
「エピソードNEO-LB」は、2017年4月に発売した木造住宅用「エピソードNEO」の開発で培ってきた断熱窓の技術を活かしながら部材や機能を兼用化し、低層ビルで必要な耐風圧などの強度や性能を持ち合せた、新しいアルミ樹脂複合窓です。断熱性・防露性が高まり快適性が向上すると共に、室内イメージに合せた窓の内観カラーが選択可能なのも、現在ビル用窓では主流のアルミ窓には無かった特長です。
また、増加するストック集合住宅の断熱窓改修要望にもお応えするために、日本特許を取得している「GRAF(グラフ)工法」を活かした改装用カバー枠も、合わせて設定(※1)します。
YKK APは「エピソードNEO-LB」によって、アルミ窓からアルミ樹脂複合窓へシフトすることで、集合住宅の高断熱化と快適性向上に貢献してまいります。



【商品特長】
①高い断熱性・防露性
JIS基準断熱性能H-5(熱貫流率2.33W/(m2・K)以下)(※2)の高い断熱性により、省エネ性が高まり、年間冷暖房費の削減にもつながります。
また、気密性の高いマンションにおいて集中しがちな窓の結露も、アルミ窓と比べて抑制できるので、健康で快適な室内環境を実現します。

②安全・安心の機能
「エピソードNEO」の機能を引き継ぎ、誰もが安全で使いやすい仕様にこだわりました。

③内観コーディネート
内観色は、木調色を含む5色から選択でき、外観色との組合せで21通りになります。(内観色のダークブラウン・クリアは、新築用のみの設定で、改装用は11通りとなります。)
今までできなかった部屋全体のイメージに合わせたカラーコーディネートが可能になりました。

※RC枠・ALC枠のみの設定
(内観イメージ)

(内観イメージ)

④集合住宅構法に対応した枠種設定
新築ビル低層集合住宅構法に対応したRC枠、ALC枠に加え、集合住宅用の窓改修に対応するカバー方式の「GRAF工法枠」(日本特許取得済)も設定(※1)。


⑤躯体高断熱化への施工配慮
ZEHの実現を目指す集合住宅では、建築外皮の断熱性を高めるため、躯体への高断熱材取付が主流です。その場合、一般的なビル用窓の施工方法である溶接時には、火花が断熱材にかかるのを防ぐ防炎保護が必要です。そこで、「エピソードNEO-LB」の施工に際しては、防炎保護を不要とした無火気で施工できるYKK AP独自の「非溶接工法」(日本特許取得済)を用いることで、安全・安心を更に高めていきます。
【非溶接工法の特長】
■安全・安心
・無火気施工
・断熱材、サッシフレームへの
防炎保護不要
■人に優しい
・無煙、無塵、無発光
・電源不要、コードレス施工

【窓種と使用イメージ】

【商品概要】
性能 | 耐風圧性:S-1~S-4、気密性:A-4、水密性:W-4、遮音性:T-1、断熱性:H-5(※2) |
枠バリエーション | 新築用:RC枠/ALC枠、改装用:GRAF工法枠(※1) |
窓種 | 引違い窓、たてすべり出し窓、内倒し窓、FIX窓、勝手口ドア |
オプション | 網戸(クリアネット標準設定)、方立、換気框、水切、外部見切ほか |
色 |
外観アルミ色: ※内観プラチナステン色と組み合わせできる外観色はプラチナステン色のみとなります。 |
参考価格(※3) | 引違い窓[耐風圧S-4仕様] サイズ幅(W)1,800mm×高さ(H)2,000mm 73,800円 |
発売地域 | 全国 |
供給形態 | ノックダウン品、ガラス無し加工組立品、ガラス入り完成品 |
発売日 | 2018年1月22日 ALC枠3窓種 引違い窓、たてすべり出し窓、内倒し窓 2018年4月2日 ALC枠・RC枠全窓種、GRAF工法枠(※1) |
売上目標金額 | 2018年度:10億円 2020年度:30億円 |
※1:引違い窓のみの設定
※2:Low-E複層ガラス(空気層10mm以上)使用時(【平成28年省エネルギー基準】国立研究開発法人 建築研究所「建具とガラスの組合せによる開口部の熱貫流率」による)
※3:価格は部材標準販売価格で、消費税・ガラス代・組立施工費は含みません。
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