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世界のリーディングカンパニー実現への道筋が見えてきた

2023年4月の社長就任にあたり、YKK APの"2030年のありたい姿、あるべき姿"を「世界のリーディングカンパニー」と定め、その実現をめざすビジョン「Evolution 2030」を、中堅、若手社員らと共に策定しました。「地球環境への貢献」「新たな顧客価値の提供」「社員幸福経営」の3つを軸に世界のリーディングカンパニーをめざそうというものです。初年度を終え、実現への道筋が見えてきたと感じています。

世界のリーディングカンパニーとは、窓とカーテンウォール(以下、CW)の販売金額でナンバー1になることだと私は考えます。そこで2024年7月、満を持して断熱性・意匠性に優れた木窓を発売開始しました。また、ビルの高断熱化を実現するアルミ樹脂複合窓「EXIMA 55」も2024年度に発売します。これらは開口部の断熱化を前進させ、「新たな顧客価値の提供」を実現するものです。

2023年度は、売上高が前年度比5.8%増の5,381億円、営業利益が43.5%増の256億円と、増収増益で終わりました。しかし国内住宅やビルの新たな建築着工数の減少、エクステリア市場の落ち込み、円安の継続と資材価格の高止まり、北米や中国での建材や住宅市場の縮小傾向など、リスクは山積しています。

これに対応すべく、国内では成長が見込まれる住宅の増改築やビルの改装、ガーデンエクステリアなどの事業に注力します。すでに国内3カ所の生産拠点にリフォーム商品のラインを新設し、生産力・競争力を強化しております。

社会課題である「物流の2024年問題」に対しては、2023年10月、在庫管理と輸送方法の転換によるドライバー拘束時間の短縮や、棚搬送型ロボットを導入して効率的な仕分けを実現する物流拠点「首都圏DC(Distribution Center)」を開設しました。

海外市場への対応という点では、2023年12月にタイのCWメーカー「YHSインターナショナル社」と「サイアムメタル社」をグループに迎え、アジアでのCW事業の拡大を図ります。アメリカにおいては、2023年12月に樹脂窓の新工場を稼働させ受注強化に取り組んでいます。中国では成長している中級市場に商品を投入します。

「Evolution 2030」の軸の1つ「社員幸福経営」の面では、工場の自動化を進めています。社員に機械の保全を担ってもらうことで、女性やシニアの方の活躍の機会もこれまで以上に増えます。また、各年代向けキャリア研修の実施など、社員のキャリア形成も支援しています。

「地球環境への貢献」では、市中リサイクルアルミ材の調達スキーム構築やグリーンアルミの活用、社内品樹脂端材の100%リサイクルなどに取り組む他、産学官連携で、市中からの社外品の回収技術も研究しているところです。

2024年度以降も攻めの姿勢で市場を開拓し、世界のリーディングカンパニーになるべく挑んでまいります。

YKK AP株式会社 代表取締役社長
魚津 彰

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