「建材事業」が生まれたのは、ファスナー事業が急成長する真っ只中、1959年のことです。推し進めたのは、建材にかける熱い思いを持ったリーダーと多くの技術者たち。彼らは試行錯誤を繰り返しながら事業を成長させました。
根底には、YKKグループが大切にしてきたYKK精神「善の巡環」と「経営理念」があります。
事業活動における発明や創意工夫、新たな価値創造を図ること。それがYKKの精神であり、その実践において欠かせないのが「技術」です。
2020年 YKK AP創業30年の節目に、パーパスとして「Architectural Productsで社会を幸せにする会社。」を策定。これを機に、建材事業創業からの歴史を正しく理解し、精神を受け継ぐことが大切であると考え、2024年、本館を開設しました。
「創業」「発展」「改革」「挑戦」の4つの時代のエリアをめぐりながら、モノづくりの歴史を肌で感じ、技術者たちの熱い思いや声に触れてください。
その陰には、新たなる技術への挑戦と紆余曲折のドラマがありました。
失敗を糧に新たなモノづくりへと駆り立てられていく技術者たち。
建材事業が始まるまでに至る試行錯誤の歴史をご覧いただきます。
より良い商品づくりを目指して技術者たちは、ねじ一本から製造設備まで一貫して自分たちでつくることにこだわり、独自の技術を編み出して行きます。
高度成長期の大量生産から多品種小ロット化へ。そして窓の断熱化の時代にかけてモノづくりの多種多様な進化をたどる迫力の展示が次々と現れます。
多様化する顧客の思いに応え、日本中の住宅に快適さをもたらすため「改革」をすすめるYKK AP。
これまでの常識を覆すビジネスモデル「窓事業」を生み出し、超高層・高難度ビルに使用されるカーテンウォールの分野でも新技術を確立。海外でも、その土地に根ざした商品づくりに力を注ぎます。
YKK APの多岐にわたる技術の数々をあますことなくお伝えする展示群です。
“Architectural Productsで社会を幸せにする会社。”
このパーパスのもと、YKK APの技術者たちは、さらなる技術の開発に挑み続けます。
もっと地球環境への負荷を減らすには?
これまでにない新たな価値をつくるには?
最前線の「いま」をご紹介します。
建材事業の生みの親、吉田久政と精鋭たちが 幾多の挑戦と失敗を経て事業を軌道に載せるまでの奮闘をご紹介しています。
当館は建材事業をはじめるきっかけとなった大型アルミ押出機を設置するために建てられた歴史的工場です。数々の建材商品を生み出し半世紀にわたるモノづくりを支えてきました。
私たちは、建材事業の発祥であるこの建屋を次世代に継承するためその鉄骨構造を活かし、リノベーションを決行。
全面ガラスの外壁から光があふれ、新たに生まれ変わった空間の中には、昔のままの姿で残された場所が数多く発見できます。